「ズームお見合い」で結婚した2人のリアル経緯 39歳&44歳がわずか半年で結婚に進んだワケ

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「もう大丈夫です。この年齢だから、秀則さんのしつこさに耐えられる気もしています(笑)。両親は『やっと結婚するのか―!』と喜んでくれました。私に直接は言いませんでしたが、『結婚はしたほうがいいんじゃないかな』と周囲には漏らしていたようです」

すでに息の合った夫婦のよう

子どもを作らないことに関しては「別にいいよ」とすんなり同意した秀則さん。今後、2人の楽しい課題は新居への引っ越しだ。瑠璃子さんは東京に住み続けることにはこだわっていない。

「コロナの前から社内ミーティングはオンラインで出社義務はありませんでした。客先に出向くのは月に6回ぐらいです。九州などへの出張もあるので、都心にある勤務先へのアクセスを考慮する必要はありません。引っ越し代が高くなる3月までには家を探したいと思っています」

会社員でありながらも指名の顧客をがっちりつかんでいる秀則さんは関東地方へのこだわりすらない。段取り上手の瑠璃子さんに判断を任せて、自分がやれることはやるつもりだ。車の運転が得意なので、引っ越しや買い物で力を発揮するだろう。

「私はせっかちで、さっさと予定を決めて実行したいタイプです。秀則さんは私のペースでやらせてくれて、しかも私だけにやらせない人なので助かっています」

すでに息の合った夫婦のような役割分担をし始めている秀則さんと瑠璃子さん。どこにでも住めるならば、筆者がいる愛知県東三河地方に引っ越して来てほしいくらいだ。家賃は安いし有名なサーフスポットもある。

筆者は2人の「仲人」みたいなものなので、人も飲食店も病院も選りすぐって紹介するつもりだ。彼らの前途を心から祝福したい。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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