瑠璃子さんは子どもを産み育てる願望がない。「子どもを期待されない年齢と環境」になったことで気が楽になり、オネットに参加したのだ。
自分好みの男性なんてそうそう出てこないだろう、と思いながら記事を読んでいたと明かす瑠璃子さん。しかし、5月末に秀則さんのプロフィール記事を発見。興味を持った。
「私は高校時代から今の職種を目指して、ほかの選択肢は考えませんでした。いろんなことをやってきた秀則さんは面白いな、と思ったんです。外見もちゃんとしていそうだし、仕事や生活も自立していて私ばかりがお世話をする必要はなくて楽かな、とも思いました」
秀則さんは両親を早くに亡くしている。他界した母親と瑠璃子さんの母親の出身地が同じであることもデート中に判明し、親近感を持てたと瑠璃子さん。6月にお見合いをし、1度だけZoom上でデートしてから真剣交際に進むのは早かった。しかし、秋になっても冬になっても婚約報告は来なかった。
「こんなに早く結婚を決めていいのか」という戸惑い
結婚相談所などの婚活サービス業者は、お見合い後にマッチングしたカップルに対して、複数の人とのデートが許される「仮交際」から一定期間後には、結婚を前提にした「真剣交際」に進むか否かを判断することをルール化している。真剣交際に入って3カ月から半年が経過すると成婚料を払って退会するか否かを促すのが一般的だ。
筆者たちのオネットはもちろん成婚料などは不要だが、だからといってダラダラと交際を続けることは推奨しない。結婚することでしか見えない景色があると思う。お互いに「相性がいい」と感じるのであれば、1歩踏み込んで家族になることを決断してほしい。
しかし、瑠璃子さんは躊躇した。「こんなに早く結婚を決めていいのだろうか」という戸惑いに加え、秀則さんとのコミュケーションに違和感を覚えることがあったからだ。しつこくツンツンするなどの秀則さんの悪ノリを嫌だと言い出せなかった。
「マチコ先生に相談したら、『多くの男性にはそういうところがあります。気になるところ、直してほしいところは本人に率直に話してみたらいかがですか』とアドバイスをもらって勇気が出ました」
秀則さんによれば「小学生の男の子が好きな女の子に意地悪するような気持ち」らしい。秀則さん、あなたは小学生ではなく44歳の大人です。やめましょう。
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