ロッキー発売1年「ダイハツ初の快挙」の背景

販売台数はライズ合算でヤリスを超えて2位に

ロッキー/ライズの最大の特徴は、ダイハツによる新世代のクルマ作り「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の第2弾商品であることだ。第1弾は、軽自動車の「タント」である。

DNGAは、単一車種ではなく、複数車種をまとめて考える「一括企画」とプラットフォームなどの構成要素の刷新を一体としたもの。スピーディな商品ラインナップの拡充と商品力アップに大きな効果が期待できる手法だ。

第1弾となったタントは、手堅く売れた。そして、第2弾が初の登録車となる。また、ダイハツはDNGAを海外展開も予定しているという。登録車初のDNGAモデルは失敗するわけにはいかないと、ダイハツは考えたことだろう。その気合は、クルマのデキのよさに表れている。

取り回しのよさと広い室内空間の両立

まず、優れているのがパッケージングだ。ロッキー/ライズはAセグメントのコンパクトカーだが、実物を前にすると、もっと大きく見える。コンパクトカーとしては、オーバーサイズのような最大17インチのタイヤを採用したことも利いているのだろう。端的に言って、見栄えがいいのだ。

それでいて最小回転半径はコンパクトカーならではの5.0mを実現。ボディも5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズなので、取り回しもいい。また、見た目通りに、室内空間も荷室も十分な寸法が確保されている。見栄えも使い勝手もよく作られているといえる。

巧みなパッケージングにより広い室内を実現している(写真:ダイハツ)

エンジンは、最高出力72kW(98馬力)/最大トルク140Nmの1.0リッター3気筒ターボで、ハイブリッドのような電動化技術はまったく使われていないが、それでもWLTCモード燃費は18.6km/L(4WDは17.4km/L)というのは立派。

これは新開発のギアを追加した無段変速機「D-CVT」のワイドレシオが大きく貢献しているはずだ。ハイブリッドに頼らず燃費を向上させようという、ダイハツの意地ともいえる新技術である。

また、先進運転支援システムも、ロッキー/ライズにはしっかりと用意されている。

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