「3代目ノート」に隙がほぼ見当たらない理由

走りも見た目も内装も先進装備も完成度高い

日産自動車「ノート」の3代目がついに発売。トヨタ「ヤリス」、ホンダ「フィット」との激戦は必至だ(写真:日産自動車)
日産自動車が約8年ぶりにコンパクトカー「ノート」をフルモデルチェンジ(全面改良)して、本日12月23日に発売する。
『間違いだらけのクルマ選び』は、3代目に当たるこの新型をどう見るか。著者・島下泰久氏が最新版『2021年版 間違いだらけのクルマ選び』につづったノート評をお届けする。

覇権握る力備えた瞠目の1台、衝撃の登場

新型ノート、まさに衝撃の登場である。日産の技術力の高さからすれば、これぐらい驚くことではないのだろう。しかしここ数年、いやもっと長いスパンでこの会社からは、こうした意欲的なクルマが出てくる気配など無かったから、いつの間にか期待度が下がっていたのは事実。故に大いに驚かされたのだ。新しいノート、このセグメントの覇権を奪取できるだけの実力を備えた目を瞠る1台である。

先代ノートは2012年9月のデビューだから、つまり8年以上も売られていたわけだが、販売は最後まで好調をキープし続けた。その勢いにブーストをかけたのが2016年11月に追加されたe-POWERであることは疑いようがない。

エンジンは発電に徹して、電気モーターで駆動を行うシリーズハイブリッドのこのシステムは、ワンペダルドライブに象徴される従来のガソリン車、ハイブリッド車とは違った新鮮なドライビング感覚が支持されて大ヒットとなる。実際、このマイナーチェンジで販売が再浮上したノートは、同月の月間販売台数1位を獲得。何とコレ、日産車としては実に30年2カ月ぶりという快挙だったのである。

新型ノートは、まず見た目からして新鮮なイメージだ。日産の新しいデザイン言語で描かれたというそれは、エッジの効いた線と面で構成されていて、クリーン且つクールな印象。全長が4045㎜と従来より55㎜短縮されたのは、先代がこのクラスではやや大柄で、取り回ししにくいという声に応えたものだ。15もしくは16インチの大径タイヤを履くにもかかわらず、最小回転半径も5.2mから4.9mへと小さくなっているから、狭い路地や駐車場での扱いやすさは大幅に向上しているに違いない。

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