ロッキー発売1年「ダイハツ初の快挙」の背景 販売台数はライズ合算でヤリスを超えて2位に

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最終的には1~11月で、ライズは11万7126台、ロッキーは2万9757台を販売している。ちなみにライバルの2020年1月から11月までの登録車販売台数は以下の結果となった。

1位:トヨタ「ヤリス」:13万4568台
2位:トヨタ「ライズ」 :11万7126台
3位:トヨタ「カローラ」:11万487台
4位:ホンダ「フィット」:9万1484台
5位:日産「ノート」  :6万6952台
※自販連「乗用車ブランド通称名別順位」より

登録車ランキングでは、ライズはヤリスに次ぐ2位。また、ロッキー(2万9757台)と合計すれば、14万6883台となり、ヤリスさえ上回る結果を残したのだ。

軽自動車を含めると、ホンダのN-BOX(18万2557台)が上となるが、ロッキー/ライズは文句なしの大ヒットといえる。特にダイハツとしては、この価値は大きい。ダイハツの登録車がこれほどのヒットしたのは、これまでにないこと。まさにダイハツ史上最大のヒット作となったのだ。

ロッキー/ライズが世界でヒットする可能性

ヒットの理由はいくつかが考えられる。昨今は世界的にSUVがブームとなっており、日本にもその波はやってきていた。そこに、最も小さく最も安価なSUVが登場したのだ。

小さなSUVといえばスズキ「ジムニー」があるが、こちらは本格的なオフローダーであって、日常での使い勝手や燃費はそれほどよくない。しかも、ジムニーは3ドアだ。普段使いするのであれば、乗用車感覚で乗れる5ドアのロッキー/ライズのほうが便利。タイミングよく、しかもデキのいいモデルが登場したというのが、なによりのヒットの理由だろう。

都市部でも扱いやすいサイズもヒットの理由のひとつ(写真:ダイハツ)

また、ダイハツはDNGAを海外展開するともいう。現時点でどの車種を海外展開するとは明言されていないが、これほど売れたロッキーであれば、海外展開してもヒットするはず。

もしもロッキー/ライズが海外でも発売されるようになれば、その成功はさらに大きくなるのではないだろうか。“ダイハツ初の快挙”は、グローバルでも達成できる可能性がありそうだ。

鈴木 ケンイチ モータージャーナリスト 

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すずき けんいち / Kenichi Suzuki

1966年生まれ。茨城県出身。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。レース経験あり。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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