ロッキー発売1年「ダイハツ初の快挙」の背景

販売台数はライズ合算でヤリスを超えて2位に

ダイハツの名称に合わせて両車で「スマートアシスト」と呼ぶ先進運転支援システムは、ステレオカメラを使った衝突被害軽減自動ブレーキ機能やペダル踏み間違いの誤発進を抑制する機能、先行車を追従する全車速追従機能(ACC)などがパッケージされたもの。今どきの最新安全装備が揃っているといえる。

予防安全機能「スマートアシスト」は全グレードに標準装備(写真:ダイハツ)

価格も大きなポイントだ。ライズは167万9000円から、ロッキーは170万5000円から。最も高額なモデルでもライズが228万2200円、ロッキーで242万2200円だ。トヨタでいえば、ヤリスクロスの179万8000円よりも安い。もちろんSUVとしてはトヨタで最安となる。内容充実でありながら安価である。「良品廉価」を謳うダイハツらしい製品といえる。

なお、ロッキーとライズの違いはフロントまわりのデザインだけでなく、グレード構成と装備に若干の差異があり、ライズのほうが価格は安く設定されている。レザー調シートが標準装備となる上級グレード「プレミアム」が用意されるのは、ロッキーだけ。

「プレミアム」にはスマートパノラマパーキングアシストなど運転支援機能も追加装備される(写真:ダイハツ)

また、「コンパーノレッド」のボディカラーはロッキー専用、「ターコイズブルーマイカメタリック」はライズ専用となる。2WDと4WDが全グレードで選択できるのは両者で共通だが、購入を検討する際、細かい装備の違いに注意したい。

ダイハツとして記録的な大ヒット

ロッキー/ライズはともに、驚異的なまでに売れた。発売1カ月で、ライズは目標の約8倍となる約3万2000台を受注。

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)による乗用車ブランド通称名別順位を見ると、発売月である2019年11月ですでにライズが4位、ロッキーが16位となった。翌12月には、ライズは2位、ロッキーは16位に。

そして、年が明けた2020年1月にライズは1位を獲得する。翌2月もライズは1位を連覇。「カローラ」や「ノート」「プリウス」「アクア」といったライバルを抑えての1位獲得は、ダイハツ生産の登録車としては初の快挙となる。

その後は、新登場した「ヤリス」に1位の座を譲るものの、ライズは常に上位をキープ。6月には単月でトップを取り、1~6月の累積でも1位となった。ロッキーは20位台を推移しているが、これはトヨタとダイハツの販売力(販売店数)の差によるものだ。

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