ついに日本上陸、中国企業「復星」の全貌

あの巨大コングロマリットが動き出した

レノボ、ハイアール、ファーウェイ……日本でも中国の大手企業の名称が少しずつ知られてきた。次に覚えられるのは、復星国際(フォースン・グループ)かもしれない。中国の民営コングロマリットの最大手だ。目下、世界で猛烈な投資攻勢を繰り広げており、この5月、日本にひっそりと上陸した。

投資ファンド国内大手のユニゾン・キャピタルは5月15日、所有していた不動産投資中堅のイデラキャピタルマネジメントの全株を復星に売却したと発表した。同社はイデラの株式98%を取得。買収金額は約70億円とされる。このニュースを報じたメディアは極めて少なく、ほとんど話題にならなかった。しかし日中経済にかかわる人の間では、復星が2年ほど前から頻繁に日本を訪れ、投資機会を探っていたことはひそかに知られていた。それだけに、「ついに姿を現した」と感慨を持って受け止められた。

海外展開を積極化

復星の2013年12月期の売上高は510億元(約8360億円)。日本では帝人やルネサスエレクトロニクスといった企業と同程度の規模だが、現地産業界での存在感という面でははるかに大きい。郭広昌董事長ら、上海の名門・復旦大学のOB4人が1992年に設立し、当初は小規模な調査会社だった。90年代に医薬品販売で急速に成長した後、コングロマリット経営に舵を切る。現在は傘下に保険、不動産、鉄鋼、小売りなどを幅広く抱える。

特筆すべきは、近年の畳みかけるような海外展開だ。10年、フランスのリゾートホテルチェーン・クラブメッドと戦略提携を結び、同社の筆頭株主に。翌年はギリシャの高級ジュエリーブランド・フォリフォリに出資した。

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