こうしたそれぞれの活動があるなかで、年号が令和に変わっても世の中のSMAPを求める気持ちは変わっていないように見える。
令和のいま、再びSMAPが求められる
例えば、今年4月、ツイッターの日本のトレンドで「#SMAP完全版」というハッシュタグがトップになったことがあった。
NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」から「過去の傑作を放送するなら?」というリクエストの呼びかけがあり、「いま、日本に元気をくれるのはSMAPです SMAPに会いたいのです」といった多数の熱烈なツイートとともに、SMAPが出演した回の完全版再放送を求める声が殺到したのである。
それはきっといまも、先述したような平成の不安な社会状況が続いているからだろう。いや、むしろその不安は、今年のコロナ禍によって一層深刻になっているとさえ言える。まだ誰にも出口の見えないコロナ禍の中で、私たちの不安は募り続けている。そして終息を迎えたとしても、元からあった私たちの不安がすべて解消される保証もない。
こうした状況において、どんな困難に直面してもアイドルとして、そしてエンターテイナーとしての生き方を貫いたSMAPの存在が思い出されるのは、ある意味必然的なことだろう。私たちは、心のどこかで「まだ“SMAPの歴史”は終わっていない」と知っているのである。
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