｢子犬のかみつき｣に悩む人が知るべき6の方法 飼い主のエゴを押し付けずに｢欲求｣を解消する

これに対して、知的玩具では、転がしたり、かじったりすることで、フードが出てくるため、出し切るまで飽きずに遊ぶことができます。1回あたり、5分～15分程度ですが、それでも欲求不満な子犬のストレス解消にはもってこいです。コング、ガジー、ビジーバディ、ニーナ・オットソンなどのブランドが、多種多様な知的玩具を発売しています。

犬に本来備わった行動を引き出す

ロープ遊びやボール遊びも、犬の狩りの本能を目覚めさせ、欲求不満を解消する重要な遊びです。

ロープ遊びでは、獲物を追いかける、捕まえる、振り回す（仕留める）、かむ（肉を食べる）という、一連の狩りの行動を再現することができます。ボール遊びでは、獲物を追いかける、獲物を回収するという行動を再現しています。犬に本来備わった行動を引き出すことは、犬の精神的健康に良い作用を及ぼし、欲求不満を解消します。

「ロープ遊びをすると、飼い主をかむようになると聞いたので、ロープはダメだと思っていた」という飼い主にしばしば出会います。ロープ遊びでは犬がうなることがよくあるので、それを指して、ロープ遊びはかみつきを助長するという噂が流れたのではないかと推測していますが、ロープを守って放さないという状態にならず、うなっているくらいなら遊びですから問題ありません。

サークルのなかにロープやボールを入れたままにしているということを見聞きしますが、動かないロープやボールには魅力はありません。飼い主が動かしてこそのロープ遊び・ボール遊びであることを忘れないようにしましょう。

パピークラスに行くことも、欲求不満の解消にはとても有効です。パピークラスに行った後の子犬は、疲れ切って本当によく寝ます。疲れさせるにはもってこいですし、何より、子犬にも飼い主にもいい経験になるのがパピークラスです。

パピークラスでは、おもに、知らない人にオヤツをもらう練習や、犬同士で落ち着いて交流するための練習、知らない音や物に馴れる練習などを行います。パピークラスの開催場所も犬にとっては知らない場所ですから、知らない場所に馴れる練習にもなります。