「子犬のかみつき」に悩む人が知るべき6の方法 飼い主のエゴを押し付けずに「欲求」を解消する
さて、子犬の健全な成長のためには、何らかの方法で欲求不満を解消しなければなりません。欲求不満の解消方法はいくらでもあるわけですが、そのレパートリーをどれだけ知っているかによって、犬を満足させられるかが決まります。
子犬の欲求不満を解消する6つの方法
欲求不満を解消する代表的な方法は以下のとおりです。
子犬の場合、外出せず1日中室内で過ごしていることも少なくないでしょう。これが欲求不満につながります。
外出して外の空気を吸う。車や自転車を見る。知らない人に会う。知らない犬を見る。知らない音を聞く。これだけでも子犬にとっては強い刺激となり、脳が活発に活動し、疲れます。特に、子犬が家に来た当初は多くが社会化期ですから、社会化を促すためにも、積極的に外の世界を見せる、聞かせることは重要です。
家に来て2~3日くらいだと、外に出すと刺激が強すぎて体調を崩す可能性はありますが、家に来て1週間ほど経って体調が安定しているようなら、短い時間から外出にチャレンジしてみてください。
ワクチンプログラムが終了していない犬の場合でも、抱っこして地面に下ろさずに連れ出すことで、安全に外の世界を満喫することができます。ワクチンプログラムが終了したら、歩かせて散歩に出かけましょう。歩かない場合は、抱っこで近くの公園まで行きましょう。そして公園で降ろして、様子を見てみましょう。
「外に出しても歩かないから散歩に行っていません」と聞くこともありますが、散歩に行かなかったらいつまで経っても外で歩くことはできません。とにかく外に出る。多少怖がっていても外に出る。これを繰り返すことで徐々に歩けるようになります。そして、欲求不満を解消することができます。
「うちの子のご飯、30秒で終わります」なんて話はよく聞きます。子犬でも30秒とはいいませんが、2分以内に食べ終わる犬は少なくないでしょう。この早食いが欲求不満の原因になります。
犬とオオカミの共通の祖先の時代には、群れで狩りをすることが、食料を得るための営みでした。人と暮らすようになった後も、野生動物を自分で捕まえたり、人と一緒に捕まえて分け前をもらったりしていました。人が犬をさまざまな目的で使役するにあたって、狩猟行動の特定の能力を強化したことで、多種多様な犬種が生まれてきました。
ビーグルなら匂いを嗅ぐ能力、ラブラドール・レトリーバーなら獲物を回収する能力、ダックスフントなら小さな獲物にかみつく能力が強化されています。彼らはこれらの能力を活かして人の役に立つことで食料を得てきました。
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