「子犬のかみつき」に悩む人が知るべき6の方法 飼い主のエゴを押し付けずに「欲求」を解消する
もともとそうした能力をいかんなく発揮し、犬単独で、あるいは人間と共に獲物を得ていた犬たちですが、現代の犬の生活ではそうした仕事はなくなり、暇を持て余しています。2分で食事が終わってしまうことは、食事を得るための能力をまったく使わないことを意味します。その結果、自らの能力を活かす機会がなくなり、欲求不満に陥っています。
そこで実践したいのが、フードをフードボウルから与えず、手から1粒ずつ与えるという方法です。そうすることで、一気にフードを食べきってしまうのではなく、時間をかけて食べさせることができます。フードを与える際に、オスワリ・フセなど簡単な指示を出すことで、飼い主とのコミュニケーションを図ることもできます。
あるいは、フードを床に投げて与えることで、目で追う行動、追いかける行動を引き出すこともできます。フードを隠して宝探しゲームをするのも良いでしょう。知的玩具を用いるのも有効です。
いずれの方法であっても、食事を得るために苦労させることが何より大切です。一瞬で終わる食事ではなく、ゆっくりと時間をかけて、苦労させて食べさせることで、欲求不満に陥ることを防ぐことができます。
おもちゃでストレス解消
知的玩具を使うことも大切です。知的玩具とは、転がしたり、かじったり、パズルをクリアしたりすることによって、フードが出てくるおもちゃのことです。
「おもちゃならもう使っています。全然遊ばないからウチの子には意味ないです」という話も聞きますが、そうした場合、知的玩具ではなく、ぬいぐるみやロープなどを犬に与えていることが多いようです。
犬がおもちゃで遊ぶのは、遊んだ時に何か変化が起こるからです。一般的なおもちゃをひとりで遊ばせた時、かんでも、おもちゃ自体に何の変化もなければ、すぐに飽きてしまいます。
逆に、ぬいぐるみを破壊してなかから綿が出てきたり、トイレシーツを破ってビリビリにしたりする場合は、遊んだ時に変化があるため、その後も繰り返す傾向があります。
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