中国電気バス大手「BYD」が日ハムと組んだわけ ファイターズ新球場の輸送に、自動運転化も
世界的な電池メーカー、中国・比亜迪(BYD)の電気(EV)バスが日本でじわりと浸透している。
12月22日には、BYDの日本法人「ビーワイディージャパン」と、北海道北広島市で北海道日本ハムファイターズのボールパーク「Fビレッジ」の建設を進める「ファイターズスポーツ&エンターテイメント」(FSE)が、戦略的パートナーシップ契約を結ぶ。
中国インバウンド客の呼び寄せも
BYDが2021年1月から日本市場に投入する大型EVバス「K8」5台は、ボールパークと最寄りの北広島駅、新札幌駅をつなぐシャトルバスとして導入される。ボールパーク内移動用の三輪電動車や球場内で作業するEVフォークリフトにもBYDの製品が提供される。
バスの運行は新路線に参入するバス会社が、メンテナンスは地元の整備会社などが担う。ボールパークと2駅を結ぶシャトルバスのうち、2割程度のバス車両がBYDのEVバスになる。
FSEの前沢賢事業統括本部長は、「環境に配慮したEVバスや三輪電動車の導入は、北海道の大自然を守りながらBP事業を進めるわれわれにとって不可欠なものだった」と話す。
中国で知名度の高いBYDと連携することにより、ファイターズやボールパーク、北広島市が中国国内に知られ、将来のインバウンド客を呼び寄せるきっかけになるというメリットもある。
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