「新型ノートvsフィット」徹底比較してみた 類似点の多いコンパクトカー2台の違いとは

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気になる燃費性能は、新型ノートの場合は、12月23日に先行販売される2WD(FF)仕様がWLTCモード(総合)で28.4km/L~29.5km/Lだ(2021年発売予定の4WD車は未発表)。

e-POWERのみを設定するノートに対し、フィットはハイブリッド車とガソリンエンジン車を選択できる。燃費性能は、ハイブリッド車で比較すると同等だ(写真:ホンダ)

対するフィットは、同じWLTCモード(総合)でe:HEVの2WD仕様が27.2~29.4km/L。ハイブリッドの2WD車でいえば、燃費性能はほぼ同等だ。なお、e:HEVの4WD仕様は23.2~25.6km/L、ガソリン車は2WD車(FF)が19.4~20.4km/L、4WDは17.0~18.2km/Lとなっている。

安全性能は後発の新型ノートが一歩リードか?

新型ノートの注目点には、予防安全装備として、日産車で初めてナビリンク機能付きの「プロパイロット」を採用したことも挙げられる。プロパイロットは、高速道路でアクセルやブレーキを制御し、設定した速度を上限とし前車との車間距離を維持する前車追従式ACC(クルーズコントロール)だ。従来、軽自動車やミニバンなどさまざまなモデルに搭載されているが、新型ノートではナビの情報などと連動する新しいタイプを採用している。

新型ノートは、日産車としてはじめてナビリンク付きとなる「プロパイロット」を搭載(写真:日産自動車)

新機能は、標識をカメラで認識し制限速度が変わった際に設定速度を自動で切り替えたり、ナビの地図情報とリンクし、カーブの大きさに応じて自動で減速したりするというものだ。さらに高速道路上では、渋滞などでクルマが停止した後も、約30秒までは前車追従を継続する機能も追加されている。

ほかにも、前方だけでなく、側方や後方の衝突防止支援システムなどを装備した360度セーフティアシストを採用している。BSW(後側方車両検知警報)やRCTA(後退時車両検知警報)などはXやSといったグレードにオプション設定だが、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)などは全車標準装備だ。

対するフィットでは、独自の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を全車に標準装備する。CMBS(衝突軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能 、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリングなど、11もの機能が搭載されており、予防安全装備はかなりの充実ぶりだ。

なお、フィットも前車追従式ACCを搭載するが、ノートのようにナビの地図情報とリンクしカーブで自動減速する機能などはない。ただし、高速道路の渋滞時には、フロントガラス上部に設置したカメラが先行車との車間距離を測定し、ドライバーがアクセルやブレーキ操作をしなくても、設定車間距離を自動で保持する「渋滞追従機能付き」だ。

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