【産業天気図・外食】消費不況は後半微回復も「曇り」止まり。企業の優勝劣敗鮮明に

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 特に首都圏では内外装を一新した高級型店舗の展開に乗り出しており、「消費者は徹底的に安い商品と同時に、新しいライフスタイルも求めている。ここに訴求できる商品と店舗を提供する」(原田永幸社長)という。
 
 一方でパブ・居酒屋やディナーレストランといった業態では苦戦企業が少なくない。

例えば、都内中心に高価格帯のイタリア料理、メキシコアメリカ料理等を手掛けるグローバルダイニング<7625>のは前09年12月期、営業益ベースで6割減益という厳しい業績となった。

同社の長谷川耕造社長は、「今や軽く赤ちょうちんに寄る傾向すらなく、家で安く飲めればいいというスタイルに変化している」と話す。

個人消費は一時の急ブレーキ状態を脱しつつあるものの、中期的に大幅な回復は見込みにくい。この環境が続けば下位企業の中に、上位企業の買収対象となったり撤退したりという動きも出るだろう。

「生き残る企業は各業態で2~3社」という業界の“定説”が現実になる日も近いかもしれない。 
(二階堂 遼馬)

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