「ノルマ未達」チームで蔓延する曖昧な指示9つ 具体性に欠けた指示がチームの生産性を下げる

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例えばスペイン料理の「パエリア」を作ろう!と思い立ったとします。しかし一度もパエリアを作ったことがない人なら、何から始めるでしょうか。

まずはインプットする情報が必要ですよね。ではどんな情報が必要でしょう? 必要なのは「パエリアのレシピ」という入力情報です。ですので、「パエリアのレシピを調べる」という具体的なタスクに落とし込むことができます。

この後、「サフラン」という香辛料が必要だとわかったとき、その香辛料を手に入れるという成果(アウトプット)を手に入れるには、どんな情報が必要かを考えれば、次のタスクが明らかになります(サフランがどこに売っているのかという手がかりさえわかれば、期待する成果が手に入ります)。

最小単位のタスクに落とし込む習慣を意識する

タスク分解することは「スキル」ですから、当然のことながら日頃からのトレーニングが必要です。

『優れたリーダーは部下を見ていない』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

教えられてすぐにできることではないので、どんなことでも、「タスクに落とし込むとどうなるのかな? いくつのタスクが発生するだろうか?」と考えるクセをつけておきましょう。

そうすれば、結局は突き詰めると、「インプット→処理→アウトプット」の3つでタスクは構成されていると“分かって”きます。昔から「分(わ)けると分(わ)かる」と言われていますが、まさにそのとおりですね。

みなさんも、今一度ご自身が「ぼかし表現」を使っていないか自問自答し、最小単位の作業(タスク)に落とし込む習慣を意識してみてください。

横山 信弘 経営コラムニスト

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よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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