「ノルマ未達」チームで蔓延する曖昧な指示9つ 具体性に欠けた指示がチームの生産性を下げる

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メンバーA:「既存のお客様の対応に追われてるんです」
リーダー:「何のためにアシスタントがいるんだよ。アシスタントを雇ったのに、全然残業が減ってないじゃないか」
メンバーA:「そんなこと言われたって……。いろいろあるんですよ」
メンバーB:「ちょっと待ってください。そもそも私は目標が高すぎると思うんですけど」
リーダー:「何だと?」
メンバーB:「昨年だって目標達成できなかったし、にもかかわらず昨年対比10%アップって、意味わからないんですよ」
メンバーA:「私も同じ意見です。みんなそう言ってますよ。目標が高いって」
リーダー:「よく言うよ、お前ら。今期こそは達成しますと年初に宣言してたじゃないか」
メンバーA:「でも、今どきノルマ主義って、おかしいですって」
メンバーB:「そうですよ。ノルマ廃止にしたほうが業績がよくなったという会社もあるそうですから」
リーダー:「そんなに文句あるんだったら、俺に言わず、社長に言えよ。とにかく、いつでも相談に乗るから、最後まで諦めんなよ」

どうでしょうか。読んでいて苦痛だったかもしれませんが、この会話文でもう明らかでしょう。

グズタスチームの特徴は、無駄な会話がとにかく多いということです。ですから、例文を書こうとすると、このようにだらだらと長くなります。

リーダーの指示は曖昧ですし、メンバーもやるべきこと(タスク)がわかっていません。

ですから、こういうチームだと、だいたいメンバーは次のような愚痴をこぼします。「目標が高い」「そもそもこの目標って、やる意味があるのですか?」と。

チームである以上、必ず目標があります。目指すべきゴールがあります。目標がないのであれば単なる「集団」であり「群集」です。

本来の目的を忘れ、自らの存在意義さえ否定してしまうから、グズタスチームは厄介です。「ぐずぐず」がいっこうに収まりません。

スムーズなタスク処理を阻む「ぼかし表現」

タスクをサクサク片付けるためには、仕事を具体的なタスクに分解するスキルが必要です。しかしながら、私どもが支援した企業の多くの中間管理職、チームリーダーたちは、初めはそれができませんでした。昔から「ぼかし表現」を使うことに慣れていたからでしょう。

精神論や心掛けはもちろんのこと、「ぼかし表現」ばかり言っていては、いつまでたっても具体的なタスクに落とし込むことができません。

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