「在宅の部下」を心配する上司に欠けた視点

「タスクありき」ならチームの生産性が上がる

「人ありき」から「タスクありき」へと意識を変えることの重要性と、その考え方についてうかがいました(写真:NOBU/PIXTA)
部下が出張や在宅勤務中など目が届かないときに、きちんと仕事をしているか、サボっていないか、リーダーとしては心配になるかもしれない。
だが、「人」から「タスク」へと視点を変えるとそんな心配は無用になると言うのは、コンサルタントで『優れたリーダーは部下を見ていない』の著者でもある横山信弘氏だ。
「人ありき」から「タスクありき」へと意識を変えることの重要性と、その考え方について聞いた。

メンバーに合わせるのではなくゴールに合わせる

仕事をチームの目標(ゴール)からブレイクダウンし、スケジュールに記入できるほどの作業や課題まで、最小単位に分解した「タスク」。

私は、部下たちの様子を気にするよりも、この“タスク”に目を向けることを提唱し、コンサルタントとして各企業にその手法や導入の仕方を指南しています。その結果、ほとんどの企業が、業績と部下たちのモチベーションをアップさせることに成功しています。

このタスクをサクサク処理することを私は「サクタス」と呼んでいるのですが、これからの時代、「サクタス」できる人によりたくさんのタスクが割り当てられるのではないか、と考えています。

それは、そうですよね。ゴールからブレイクダウンされたタスクが、それぞれのメンバーに対し、平等に分配されることはないのですから。

このタスクはAさんに、このタスクはBさんに、このタスクもBさんで、このタスクはCさんと、そしてまたBさん……。

こんな風に偏ってしまっても仕方がありません。ゴールには期限があり、その期限までに効率よくゴールに達するには、どうリソースを配分すればいいか。それを考えるのがこれからのリーダーの務めだと私は考えています。

ここは、押さえておきたいポイントです。チームにおいてのタスクは、メンバーに合わせるものではありません。ゴールに合わせるのです。「ゴールダウン」されたタスクをメンバーが正しく処理することで、チームが健全な状態を保つことができます。

さて、ここで「ゴールダウン」という表現が出てきましたが、この「ゴールダウン」というのは、チームマネジメントの一形態です。

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