「ノルマ未達」チームで蔓延する曖昧な指示9つ 具体性に欠けた指示がチームの生産性を下げる

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部下への指示が曖昧になっていませんか? 具体的に指示を出すためのタスク管理方法を紹介します(写真:PIXTOKYO/PIXTA) 
「しっかりと気合を入れろ」「積極的にいけ」「スピード感を持て」――。部下に対してそんな曖昧な指示を出していないだろうか? こういった昔ながらの精神論や心がけ、そして「ぼかし表現」では、いつまでたっても業績も部下のモチベーションも上がらないと指摘するのがコンサルタントで『優れたリーダーは部下を見ていない』の著者である横山信弘氏だ。
これらの曖昧な指示の代わりに必要な“タスク分解”スキルについて聞いた。

リーダーの指示が曖昧すぎる

とくに部下の数が多い場合、1人ひとりの様子を細やかに把握することは不可能に近く、その結果、リーダーは「部下たちが思うように動いてくれない」、部下たちは「上司が現状を理解してくれない」と不満を募らせる結果になります。

そんな問題を解消するのが、「人」から「タスク」への視点の転換です。
タスクとは、仕事をチームの目標(ゴール)からブレークダウンし、スケジュールに記入できるほどの作業や課題の最小単位に分解したもの。

部下たちの様子を気にするよりも、この“タスク”に目を向けることで、業績と部下たちのやりがいの両方をアップさせることができるのです。

この“タスクをサクサク片づけるチーム”、略して「サクタスチーム」と対極にあるチームを、私は「グズタスチーム」と名付けています。

ぐずぐず言って、タスク処理を先延ばししてばかりいるチームのことです。あなたのチームはサクタスチームですか? グズタスチームですか?

まず、グズタスチームとはどんなものか。次の会話例を読んでみてください。

これは、リーダーが新規のお客様の開拓に関してメンバーとディスカッションしている様子です。

リーダー:「今期の方針は新規開拓だったよな。目標管理シートにも書いてあるけど、いったいどうなってるの? 先月も全然ダメだったじゃないか」
メンバーA:「それはわかっていますけど、なかなか簡単じゃありませんし」
リーダー:「簡単じゃないと言ったって、Cを見ろよ。ちゃんと目標達成しているだろ」
メンバーA:「Cとは管轄エリアが違いますし」
リーダー:「管轄エリアの問題か? それにしては残業が多いじゃないか。いったい何をしてんだよ、新規のお客様が増えないのに」

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