「話がしたい!」現代病「孤独」を乗り切る3工夫 「何でもメール連絡…」それで本当に大丈夫?

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3つ目は、「オンライン上でのアクションは、リアルよりも『ちょっとオーバー』にすること」です。

【3】アクションは「ちょっとオーバー」に

「オンライン上では表情やジェスチャーなどが見えにくく、相手の反応が読めないのでつらい」という声をよく耳にします。

日本人はそもそも、コミュニケーションのリアクションが控えめなので、オンラインではなおさら、相手が何を考えているのかまったくわからない、と孤独感を感じる人も多いようです。

ウェブ会議では少し大げさなくらいの表情やリアクションを見せてあげることで、相手に安心感を与えることができます。具体的には、「うなずいてあげる」「笑顔を見せる」「手を振る」などが効果的です。「対面の1.5倍増し」ぐらいのオーバーアクションを心がけてみましょう。

顔が暗いと、表情も見えにくくなります。リングライトを用いると、映りが10倍よくなり、見た目が若々しく、エネルギッシュになるだけではなく、豊かな表情で相手にも伝わりやすくなり、一石二鳥です。

「弱いつながり」でも「大きな価値」がある

例年なら、この季節は、友人や家族や親戚と楽しく時間を過ごすはずですが、それもなかなかままならない年の瀬となりそうです。

社会学には、「家族や親友、同じ職場の仲間のような『強いネットワーク』(強い紐帯)よりも、ちょっとした知り合いなどの『弱いネットワーク』(弱い紐帯)が価値ある情報伝達には重要である」という理論があります。

孤独の時代には、そういった「弱いつながり」であっても、自分の存在を認めてくれる人がいてくれるだけで、癒やされる瞬間があるのではないでしょうか。

近くのコーヒーショップの店員や近所の人などとの「小さなつながり」のなかで、「こんにちは」「おいしかったです」「ありがとうございました」「お元気で」「お気をつけて」といった、何気ない短い会話や声掛け、会釈で心が温まることもあります。

「1人でいいよ」ではなく、「あなたは決して1人じゃないよ」。そう声を掛け合える社会であってほしいものです。

「話し方」を変えれば、「人生」が変わる。リモート時代だからこそ、「話し方」が仕事にも人間関係にも、さらに重要になる。私はそう確信しています。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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