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食べるラー油戦争勃発! 桃屋VSエスビー食品《それゆけ!カナモリさん》

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  • 金森 努 青山学院大学経済学部非常勤講師
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■エスビー食品の猛追

 「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」の戦略を見てみよう。

まず、Product(製品)は、フライドガーリックやフライドオニオンが用いられているのは「桃ラー」と同様だが、差別化要素としてアーモンドが入っているのが特色(同)という。

Price(価格)は一つの勝負所のようだ。桃屋のラー油が110グラム400円前後で売られているのに対し、エスビーのラー油は同量で希望小売価格330円(同)だという。

ここまでで考えると、エスビーは桃屋に対して後発なので製品に少し特徴を持たせて価格を2割弱安く設定して対抗するように見えるが、もう少し考えると真の狙いが見えてくる。

3C分析的にCompetitor(競合)である桃屋と、Company(自社)エスビー食品を見比べてみよう。資本金こそ桃屋約19億円、エスビー約17億円だが、エスビーは上場会社である。売上高は桃屋約137億円、エスビー約1132億円、従業員数は桃屋308名、ヱスビー1179名と規模が大きく違う。

規模の違いはどこに出るか。例えば、エスビーには東京・板橋区に「スパイスセンター」施設があり、研究開発に注力している。「桃ラー」の大ヒットを見てからの開発であったのかは定かではないが、短期間での製品開発力が高いのは確かだろう。また、ラインを調整すれば、大量生産する力もある。

モノ作りだけではない。幅広い製品ラインナップを持っており、チャネルへ働きかける力も強い。記事にも流通側からも弊社への期待があったので、今回新たに発売することになりましたと広報担当者のコメントがある。

3CのCustomer(顧客)はエスビーにとってはPlace(チャネル・販路)と、そこで購入する消費者の両方を意味するが、まずチャネルからの要請もあり、大量に商品を店頭に供給して棚を確保することが可能である。そして、「桃ラー」の品薄で買えない消費者がいることから、商品を手に取らせることも可能であろう。

 

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