40代女性が騙された「遠距離恋愛」の詐欺手口 国際ロマンス詐欺で「470万円」送金するまで

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その1週間後、国家試験に合格して公共事業の契約も取りつけたと、男から喜びあふれる言葉が届きました。「自分は世界のどこでも働けるので、会社を作り日本に家を買って、君や娘と一緒に暮らしたい。まずは公共事業を成功させるよ」。

女性もうれしい気持ちから「あなたの夢をサポートしたい」と返事をします。これが“罠”であるとは気づかずに。心を許しつつある女性に対し、男は情熱的な言葉を重ねてきます。

  • 「ほかの人には与えていない愛をあなただけに与えます」
  • 「私たちの愛が永遠に続きますように」
  • 「僕のことをダーリンと呼んでください」

男から寄せられる「愛の言葉」の罠

さらに男は「付き合ってもらえませんか? 結婚して生涯一緒にいましょう!」と、将来を意識した話を持ち出します。その言葉に女性は「すごくうれしい」と応じました。

女性は、結婚を前提に長い間付き合っていた男性から一方的に別れを告げられて、ショックを受けた直後にこの男と出会いました。前の交際相手はドライな人で愛情表現が苦手だったのに対して、この男は次々と愛の言葉を投げかけてきたといいます。

「愛情表現豊かなメッセージが、私の空いていた心のポケットにすっと入りこみ、心引かれたのだと思います」(被害女性)

「素敵なレストランに行って、あなたの美しい唇にキスしたい。あなたはとてもセクシーなので抱きしめたい。もっとおしゃべりができたらいいのに」と、キスマークの絵文字がたくさんついたメッセージを男は送ってきます。

女性が私も同じ気持ちと返すと、男は突然「自分はベッドで準備ができている」と言って、露骨な表現でオンライン上での性的なコミュニケーションを求めてきました。

本気とも冗談ともつかないような内容で、女性は最初は戸惑いながらも、外国では当たり前の愛情表現なのかもしれないと思い、半笑いのスタンプを返します。

と、いきなり男の局部の写真が送られてきました。「君の恥ずかしい写真も送ってね」。女性も冗談半分のノリで上半身裸の写真を送ると、男は「お互いに、ほかの誰にも見せないようにしないとね。ハハハ」と笑います。

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