コロナ後も「お金を増やす超基本」は2つだけだ あなたは「自分の本当の資産」知ってますか?
ケイ:老後について不安に思っている人も多いだろうけど、将来を考えるときに大事なのは「年金」なんだ。現役世代もリタイア世代も、いくら年金をもらえるのか、そしてその年金はどう運用されているのかを理解することが、正しい人的資産の理解につながる。
姫野:私も年金のこと、ちゃんと知っておかなきゃ。でも年金の仕組みって難しいですよね。「私たちの世代はもらえなくなるかも」なんて話を聞いたこともあるし……。
ケイ:年金制度は、経過措置などによって複雑化しているし、専門的な用語が出てくるので、全体像をきちんと把握するのは簡単じゃない。でも、「自分に関することだけ」を知るのは、それほど難しくない。実際、公的年金については「ねんきん定期便」で知ることができるしね。
姫野:「ねんきん定期便」、ちゃんと見たことなかったかも……。
日本の年金が「簡単に破綻しない」理由
ケイ:いちばんダメなのは「年金が危ない!」とか「年金破綻!」とか、恐怖をあおる話を鵜呑みにして、年金保険料の納付を止めたり、あやしい金融商品に手を出したりすること。これは、本当に気をつけてほしい。
日本の年金基金の保有資産は約160兆円、これは世界の年金基金の中でもダントツに大きいことを知っている?
姫野:えっ! そうなんですか?
ケイ:世界2位のノルウェーの運用基金と比べても1.4倍、3位の中国の運用基金と比べても1.6倍という規模の、とてつもない原資があるんだ。
しかも世界に幅広く分散投資されて、とてもバランスのいいポートフォリオになっている。もちろんその巨額な資産が日本人の年金支払い以外に使われることはない。
たしかに少子高齢化はマイナス材料だけど、それはどの先進国も同じ。はっきり言って、「日本の年金制度を心配するなんてナンセンス」だと思うよ。
姫野:公的年金の受給権は「人的資産」の大きな柱になるんですね。安心しました。
お給料から天引きされるのは嫌だーって思っていたけど、老後資産の一部と思えばいいわけですね。
ただ、掛け金と受給額は個人差があるから、自分のことは「ねんきん定期便」をチェックして理解するようにします。
ケイ:今度は「②世界の自由経済の仕組みに株主として参加すること」を説明しよう。
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