「存在しない国番号」詐欺電話、驚きの巧妙手口 詐欺電話対策会社に直撃、その手口を聞く

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――どのような仕組みで存在しない国番号を偽装しているのか。

「『発信者IDスプーフィング(Caller ID spoofing)』という手法により、偽の番号を表示させていると考えられる。『スプーフィング』とは『だます』という意味で、インターネットのセキュリティー用語で『なりすまし』を意味する。発信者は、スプーフィングソフトウェア等を使うことで、通話先のディスプレーに実際の発信地・発信番号とは異なる番号を表示することができる。

そしてこの手の詐欺電話は従来のアナログ的な方法ではなく、インターネットを介して音声を送受信する技術・VoIP(Voice over Internet Protocol)を利用していると見られる」

――存在しない国番号を使う理由は何か。

「現段階では、『これ』と断定できる明確な理由は判明していない。ただ言えるのは、彼らの技術を使えば、逆に『実在する国番号』を装って詐欺電話をかけることも可能だということだ」

存在しない国番号をブロックできるか

共同通信によると、10月8日現在で日本には存在しない国番号からの着信を防ぐ仕組みはないという。日本で仕組みがないというのは技術的な問題なのか、ルール上の問題なのかはわからないが、まったく方法がないというのだろうか。

tellows担当者によると、同社のアプリでは存在しない国番号も含め、ブラックリスト入りした番号は一括で着信拒否できるそうだ。番号が使われてからの後追いにはなるものの、日本でも存在しない国番号からの電話をブロックする方法が完全にないわけではなさそうだ。

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沢井 メグ ジャーナリスト

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さわいめぐ / Megu Sawai

大阪教育大学卒。上海・同済大学に留学、学校法人で中国語通訳・翻訳、2010年上海万博日本館での勤務を経てライター / 編集者となる。2020年に独立。東洋経済オンラインで台湾の経済誌『今周刊』の翻訳を行うほか、中国・台湾エンタメや文化、時事ニュースなどを中心に多数執筆、翻訳。イラスト制作も行う。また自身の地方移住や双子育児の経験を元にしたコラムにも取り組む。 主な訳書にルアン・グアンミン著『用九商店』、毎日青菜著『DAY OFF』、『TAIWAN EYES GUIDE FOR台湾文創』翻訳パート(共にトゥーヴァージンズ刊)。Twitterアカウント @Megmi381 / Instagramアカウント @megmi381

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