仕事のできない人は根拠が何かをわかってない 意外と知らないロジカル・シンキングの本質

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(出典:『入社1年目から差がつくロジカル・シンキング練習帳』)

具体化のためのポイントは、次の2つ。

① 根拠の内容を分解し、どういう要素から構成されているのかを押さえる
② 構成要素ごとにどのように具体化できるかを考える (9ページより)

先ほどの合宿の例に当てはめて考えてみよう。

① 根拠の内容を分解し、どういう要素から構成されているのかを押さえる

「部門合宿は、箱根がよい」に対する根拠は、「多くの社員が箱根がよいと言っていた」というものだった。この根拠を分解すると、「多くの社員」と「箱根がよいと言っていた」という2つの要素から成り立っていることがわかる。

② 構成要素ごとにどのように具体化できるかを考える

次に、それぞれの要素ごとに「どのように具体化することが可能か」について。

まず「多くの社員」を具体化するためには、「多く」がどの程度の多さだったのか、具体的に何人だったのかを提示する必要がある。また人数だけでなく、「社員のどのくらいの割合の人たちが言っていたのか」を示せば、説得力はより高まることになる。

「箱根がよいと言っていた」について可能となるのは、どのような状況下で「箱根がよい」と言っていたのかを具体的にすること。「部門合宿はどこがよいのか?」ということを議題にした会議での発言なのか、それとも飲み会の席で盛り上がった際の発言なのかによって、説得力は大きく変わってくるわけだ。

具体化できる要素を明らかにする

具体化するためには、何を具体化することができるのか、その要素を明らかにすること。そして、要素ごとに具体化ができるのかを考えましょう。(10ページより)

この例で言えば、「多く」について、例えば「6割の社員が言っていた」などの具体的な事実を示すことができれば、説得力が増すことになる。

なお「言っていた」については、具体的に「どのような状況での発言だったのか」について言及する必要がある。

次ページ数値と、その数字を評価するための情報も
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事