剥落したトヨタ高品質の評判、米工場進出各地から支援の声も、トヨタ車オーナーの失望深く

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 こうした中、米国の消費者動向調査で権威のある「コンシューマー・レポート(http://www.consumerreports.org/cro/index.htm)」が、ワシントンでの公聴会前の2月4日から8日の間に、トヨタのオーナーに忠誠度を調査した。09年12月には7割のオーナーがトヨタ車を再び購入するといっていた。だが、今年に入ってからは6割に下がった。とくに18歳から44歳までのオーナーたちが別のブランドに切り替える傾向が強いという結果が出た。

コンシューマー・レポートは、プリウスはリコール後も、環境保護に最適な最もグリーンな車と評価している。しかし、同レポートによれば、米国の消費者が買い替える新車の候補としては、フォードを一番とし、次にシボレーという。トヨタは、全車種での評価の下落が明白になった。

リコールが始まって以来、トヨタ車はアメリカのメディア報道の矛先になり、新聞の漫画でからわかれ、コメディアンに冗談の対象にされている。トヨタ車のオーナーたちの苦情対策を後回しにしたツケは大きい。

トヨタは、高品質という長年培ってきた評判の急激な下落に対処できるのだろうか。

(Ayako Jacobsson 写真は日本でリコールを発表する豊田章男社長 撮影:風間仁一郎 =東洋経済オンライン)

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