南アジアでフリーランスがじわり増えている訳 エンジニアや主婦も英語や技能を駆使し活動
例えばデータ入力の業務の場合、発注側としては、意図した通りのデータが作成できているか、早い段階で確認したい。そのサンプルを見せてもらう際には、グーグル・スプレッドシートのURLをチャットで共有すればよい。
これで彼または彼女が行っている作業をリアルタイムで確認しながら、「いや、入力の仕方が違う」であるとか、「それはX列目に入力してほしい」といったやりとりができる。こうした確認をしたうえで、実際に特定のフリーランサーに仕事を発注するわけだ。
フリーランサーへの発注の際にも、約束した金額がすぐに送金されてしまうと、「送金したのに作業してくれない」という問題が発生しかねない。受託する側からすれば、「作業したのに送金されない」という心配もある。
不当な業務要求には評価を下げられる
そこで、まずフリーランサーへの業務内容を通知し、作業締め切りと支払い金額を示したうえで提示(オファー)する。フリーランサー側が受託すれば実際に作業開始である。
そして依頼された作業が完了したときに、発注主が「依頼業務完了、支払い」を選択することで、プラットフォーム側に保管されていた金額がフリーランサーに送金される。プラットフォームはここで仲介手数料を徴収するのだ。
この過程で、フリーランサーは発注側を、発注側はフリーランサーをお互いに評価する。フリーランサーは当然高い評価を得なければやがて業務が受注できなくなるために努力するし、発注側も不当な業務要求をした場合には評価を下げられる。「ブラック」な発注者だと特定されれば、業務を発注できなくなるのである。
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