新制度でも人件費の中で昇給の総原資は同じだが、Dへの配分が減る分をA(期待を大きく上回る)とB(期待を一部上回る)へ重点的に配分する。そして、優秀者は従来よりも早く昇格できるようにする。
一律の定昇部分をなくし、評価に差をつけるうえで、カギとなるのはその評価基準だ。
トヨタは新制度の導入に先立ち2020年から「人間力」を評価基準に加えた。人間力は「周囲へ好影響を与え、頼られ・信頼される力」としている。具体的には、「自分以外のだれかのために頑張る」「自分はできていないと理解し、学ぼう、成長しようと努力し続ける」「相手を思いやり、当たり前のことを当たり前にできる」というもの。社員は各項目が実践できているかどうかを上長から評価され、最終的に4段階(◎、○、△、×)のいずれかに判定される。
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