「減塩で血圧は下がらない」医者が語る衝撃事実

高血圧ほど誤解と思い込みが多い病気はない

おそらく、大部分の人が5個以上あてはまったのではないかと思います。なんといっても高血圧は日本で最も患者数の多い病気です。

とくに男性は、予備軍を入れると30代のほぼ3人に1人が血圧が高く、40代では半数を超え、50代は3人に2人を超え、60代になると5人のうち4人以上と、年齢を重ねるにつれて着実に増加します。

こんなに身近な病気なのに、高血圧がなぜよくないのか、どのくらいよくないのかとなると、ピンと来ない人が少なくないようです。

「とくに自覚症状はありません」と語る患者さんの顔はなんだか誇らしげです。頭が痛いとか、ぼーっとするわけじゃないから、とりあえず心配しなくてよさそうだ。気にはなるけど、もう少し様子を見てみよう。そう考えるうち何年も過ぎたというのが実情かもしれません。

たしかに、危険なくらい血圧が高くなれば、なんらかの自覚症状なり、前ぶれなりがあらわれてもおかしくなさそうですが、高血圧だけでは自覚症状は起こらないと考えてください。

激しい頭痛が起きることもありません。人の体には、体の血圧が上がっても、脳の血圧の上昇をおさえて脳を守るしくみがあるからです。高血圧が「沈黙の殺人者」、英語でサイレント・キラーと呼ばれているのはこのためです。

女性も安心できない

では、血圧がどのくらいまで上がったらマズいのでしょうか。昔からいうように、上の血圧が年齢プラス100より低ければ問題ないのでしょうか?

はい、大間違いですね。たとえば、上の血圧が116ミリで下が78ミリの男性Aさんと、上の血圧が128ミリで下が82ミリの男性Bさんをくらべてみましょう。ちょっと見ると、二人とも血圧の心配はなさそうです。

ところが、Bさんは心筋梗塞をはじめとする心臓の病気にAさんの5倍以上なりやすいことが、日本人を対象とする大規模な調査からわかっています。

女性も安心できません。女性の場合、上記の数値だと、BさんはAさんとくらべて脳卒中の危険が3倍高くなります。

血圧は一定の数値を超えたら危険ということではなく、ほんの少しでも上がれば、上がったぶんだけ血管の壁を傷つけるのです。

現在薬を飲んでいる、いないにかかわらず、チェックテストで5個以上だった人は生活習慣の修正にただちに取りかかる必要があります。

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