完璧でない私の頭で考えると、それはインフレ率がまだ2%に達していないから。それに尽きる。それしか思いつかない。
「インフレ率2%」とは、「神の数字」
しかし、だとすると、2%というのは、なぜそこまで意味があるのか?
なぜ2%でないといけないんだ?1.5%でスーパー安定しているインフレ率で何がいけないんだ?もはやデフレでもなく、明らかにデフレマインドもない。しかし、経済の景気は過熱している。すき家も公共事業も滞っている。なぜ2%じゃないとだめなんですか? 1.5%じゃだめなんですか?
インフレ率2%とは、神の啓示なのか?
そうなのだ。理由はそれしかない。「神の数字」だからだ。
つまり、日銀が打ち出した数字が2%だったからだ。2倍、2倍、2%。異次元緩和を打ち出したときのキャッチコピーならぬ、キャッチナンバーだ。だから、これは神の数字なのだ。
でも、もういいんじゃないか。誰も、「死んでも2%にしろ」と言っているわけではない。日銀の近年最高のエコノミストだった、早川英男氏も「2%になったら、国債市場の終わりが始まる。それまでが勝負だ」と言っている。だから、ずっと2%にならずに、1.5%で安定しているのがいいのではないか?
謎解きとしては、これが答えだ。
2%に固執すると思わせて、実は、1.5%の安定を愉しむ。この間に、日本の構造改革を進めさせ、潜在成長率を上げさせる。時間稼ぎのワナで、黒田氏は実は2%を達成しようとは思っていないのだ。
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