ウィズコロナでの「不安軽減」コントロール術 コロナブルーに陥らずココロの健康を保つ方法

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「こんなところにこんなお店が」という発見や近所なのに知らない風景に出合うだけでも、気分転換になります。小さな違いを楽しむことが大切です。ただ、遅い時間に暗くて人気のない道を歩くなど、危険を伴う行動は避けてください。コロナ太りを解消するためにも、ひと駅前で降りたり、ひと駅乗り越して戻ったりというようなバリエーションができるといいですね。

また、ご家庭では、ダイニングでの座る位置が大体決まっているのではと思いますが、あえて違う場所に座ってみる、作業スペースを変えてみるなども効果的です。そういう意味ではレストランで食事をするのも効果的なのですが、行く機会も減っているかと思います。

季節もよいので天気のよい日は、お弁当を持って公園で食べるなどもよいですね。とくに小さなお子様のいるご家庭にはお勧めです。物理的な環境が変わることで、自然と気持ちが切り替わりやすくなりますので、ご自身にとって容易にできそうだと思うことを、たまにではなく適宜取り入れることが大切です。

おうち時間をより楽しめる「香り」で気分転換

2つ目は、「香り」です。

『香水』という曲が注目を集めていますが、まさに「香り」は、嗅覚は五感の中で唯一、大脳辺縁系に直結するので、記憶や感情に大きな影響を及ぼします。

ですから、生活の中に好きな「香り」を取り込むことは、リラックスやストレス解消に非常に効果的です。

好きな香水を身にまとえば気分も上がるかもしれませんが、最近多いのが、職場内でのトラブルです。職場で香りの強いものを禁止されている職種もあるとは思いますが、一般的にも強い香りは、香水のみならず、柔軟剤、卓上アロマ、ハンドクリームでもトラブルの要因になっています。ですので、プライベートな空間で楽しむという意識を持っていただけるとよいでしょう。

在宅ワークの場合は、比較的取り入れやすいと思います。しかし、香りの好みは人それぞれ、フレグランスのようなものが苦手という人も少なくありません。そんなときは、コーヒーやフレーバーティー、フレッシュフルーツなどが手軽に楽しめるものだと思います。

筆者も在宅ワークになってから、さまざまな種類のコーヒー、紅茶、お茶をオンラインショップなどで購入し、1人ドリンクバーを堪能し、気分転換に大いに役立ちました。入浴剤やシャンプーなどの香りにこだわるのも1つの方法です。好きな香りを探して、見つけるのも楽しいかもしれません。

また、「時間があれば、〇〇できるのに」と先延ばししてきたことはありませんか。

付き合いも、外出も減った今こそ、たくさんの時間が生み出されているはず。ところが時間が実際にできると持て余してしまうこともあるかと思います。料理や勉強など、今までやりたかったことを行動にうつすチャンスです。

この半年は、変化に対応するのに必死だったかと思いますが、これから冬に向かって、おうち時間も増えてくる時期を前に、今こそ、やりたかったことのリストアップをしてみるのもよいかもしれません。前向きなエネルギーが、気持ちのコントロールに大いに役立つと思います。コロナブルーを吹き飛ばし、心穏やかな時間が少しでも増えることを願っています。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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