会議下手は「駐車場」と「バルコニー」を使え! 「アマゾン式会議術」の3つの基本テクニック

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会議が行き詰まってしまったときに、議論を前へ進めるためのテクニックを紹介します(写真:skynesher/iStock) 
組織やプロジェクトに会議は付き物だ。しかし、意見が出なかったり、まとまらなかったり、なかなか思うように生産的な会議ができなくて悩んでいるファシリテーターは多い。
アマゾンジャパンの立ち上げメンバーであり、『amazonのすごい会議 ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法』を上梓した筆者に、アマゾンのリーダーシップ研修で教えられている、3つの会議テクニックについて話を聞いた。

会議が盛り上がるか否かはファシリテーター次第

参加者の知見をフル活用しなくては最善の意思決定はできません。そのためには、刺激を与えて場を活性化したり、議論を前進させることが会議のファシリテーターには求められます。

『amazonのすごい会議 ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

例えば議論が煮詰まってしまい、みんなが袋小路から出られないときには、「これは何ですか」「なぜこうしようと思ったのですか」と、とにかく質問をたくさん投げて、要因の分解などを行い、周囲を見通せるようにして、頭の整理を手伝う必要があります。

また、議論は活発だけれど、堂々巡りになって何も進まないと感じたら、時間の無駄を避けるためにも、後から取り上げる論点を先にするというように順番を変えてみるなど、あの手この手で場の活性化を試みる必要があります。

本稿では、アマゾンのリーダーシップ研修で私が教わった、会議を活性化させ、効率よく進めるための3つのテクニックをご紹介します。

議論をスムーズに進めていくときに便利なのが、ホワイトボードの片隅に線を引き、「パーキングロット」というコーナーを作ることです。

これは「駐車場」という意味ですが、本題から外れる意見について、「大事だけれど、今話していることとは少し異なるポイントなので、ひとまずここに入れておきましょう」と保留にするのです。

その話題を取り上げると、違う方向で深掘りしすぎて、本論の話が十分にできなくなるもの。あるいは、主題からは少し外れるけれど、後々問題になりそうなので、どこかの時点で話しておく必要があるものを入れておきます。

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