四季報最新号で判明、コロナ禍でも「強い会社」 新型コロナの影響による最悪期は脱したのか

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最近、株式市場関係者の間で「K字型相場」ということも聞かれるようになりました。いわゆる回復局面を表すときに急回復するV字とか、ゆっくり回復してくる「U字」、また、なかなか回復しない「L字」といったように、アルファベット1文字で表すことが多いんですけども、「K字」という言葉が最近言われるようになってきました。

株価が順調に上昇する、上昇し続ける会社と、低迷からなかなか抜けきれない会社と両極端に選別されてくるということだと思うのですが、企業業績を見ていても、そんな傾向が表れているような気がします。

『四季報』の記事の中に見出しを付けています。一言でいうと、今期業績がどうなりそうか、そのトレンドを表すワードなのですが、今回の秋号をまとめてみたところ、一番多かった言葉が、前期増益だった企業が今期は減益に陥ってしまうという「反落」。減益が続くという「続落」も上位に入っています。

「減益幅縮小」「増額」の見出しも多い

一方で「減益幅縮小」、つまり前号の予想より(利益の)落ち幅が縮小するというという意味の見出しや、「増額」という前号から記者が業績予想を引き上げたという意味の見出しも上位に入ってきています。

夏号ではほとんどといっていいほど、ネガティブな見出しばかりだったのですが、第1四半期決算を通過し、『四季報』記者が足元の状況も踏まえて、「下期以降の回復が早いのではないか」と見ている会社が増えてきている、ということになります。

――最悪期は脱したということになりつつあるのでしょうか。

会社によると思います。最終損益が赤字になると予想しているところが秋号は508社。一方で過去最高益を記録すると見込まれる企業がほぼ同じぐらい486社、全体の10数%ずつですね。赤字か最高益かという両極端に分かれた業績見通しになっています。

私も赤字企業の数をこれだけ目にするのは、初めてといっていいくらい多いのですが、こうした中で最高益を着実に更新してくる会社もあって、編集しながら驚いたところでもあります。

では、山本編集長が注目している個別企業はどこなのか。詳しくは動画をご覧ください。

東洋経済 会社四季報センター
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