友人紹介より「婚活サービス」の成婚率が高い訳 コロナ禍で結婚に対する価値観も変わっている
婚活サービスを通じて結婚した人の割合の中でも、結婚相談所、婚活パーティ・イベントを抜き、ネット系婚活サービスが最も割合が高くなっている。また、独身者のネット系婚活サービス利用経験割合においても、2016年の9.8%から2019年は19.1%と伸長し、全体を大きく底上げしている。
これは、20代だけではなく30代、40代においてもスマートフォンが普及し、あらゆる場面で活用されたことにより、そのリテラシーが上がったことはもちろん、婚活という選択をする場面において、自身の志向性や条件を、テクノロジーを通じて合理的、効率的に活用する仕組みがあることが大きな背景だろう。
比較的気軽に始められるネット婚活
もちろん、結婚相談所は独身証明書の提出がある安心感や第三者のアドバイスを受けながら進めることでの視野の広がりがあり、また、婚活パーティはリアルに多くの対象者と会え、自身のコミュニケーションスキルも上げられる。さらには実際の雰囲気も最初の段階から感じ取ることができるなど、それぞれの特性がある。
実際に、さまざま併用しながら婚活サービスを活用する人も多くいる中で、ネット系婚活サービスは、多くの人が比較的気軽に始められ、時間を有効活用でき、1度に多数の人とコミュニケーションをとることができるなどの点が、今の婚活世代にフィットしているのだろう。
そんな伸長する婚活サービスではあるが、今回の新型コロナウイルス感染症拡大がどのような影響を与えたのだろうか。
外出の制限などがあり生活への影響が大きかった4~5月の利用状況をみると、それまで婚活サービスを利用していた恋愛・結婚意向のある独身者において約7割が、以前から利用し、そのまま継続利用していた。その期間に利用を中止した人は約2割で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は限定的といえる。