友人紹介より「婚活サービス」の成婚率が高い訳

コロナ禍で結婚に対する価値観も変わっている

コロナ禍で結婚に対する価値観も変化しています(写真:アン・デオール / PIXTA)

新型コロナウイルス感染症は社会を大きく変えた。2月、3月と徐々に感染が顕在化し、4月に緊急事態宣言が出ると、人々の行動や思考は大きく変化した。

ステイホーム、ソーシャルディスタンスなどこれまでに経験したことのない状況を体験する中で、新たな価値観も生まれ、コロナ前後で違う社会になったともいえるかもしれない。「どのような人生を過ごすのか」を改めて自問自答した人も多いことだろう。

その中で、「結婚をするのか・しないのか」は大きな分岐の1つと言える。そこで、今回は結婚相手を見つけること=婚活に焦点を当て、その現状と新型コロナウイルス感染症の影響をリクルートブライダル総研の「婚活実態調査2020」をもとに分析していきたい。

婚活サービスの市場は合理性が軸に

まずは既婚者に目を向けてみる。2019年婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は過去最高の13.0%に達した。これは年間の婚姻者のうち、8人に1人以上の割合で婚活サービスを通じて結婚したことになり、調査開始以降過去最高の数値となっている。

2000年に1.4%だった状況と比べると、約20年で市場が大きく広がり、結婚に向けた有効な手段になったと言える。とくに、2013年以降は一気に上昇し、浸透スピードが速いことも特徴的で、ここ数年の定着が目覚ましい。

また、独身者の利用についても利用経験率は増加傾向で、恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者において、婚活サービスの利用経験割合も25.5%と、調査開始以降最高になっている。

それらの背景にあるのは婚活サービスの合理性、効率性だろう。例えば、2019年婚姻者でみると、婚活サービス利用者の42.8%が婚活サービスを通じて結婚に至っている。

つまり、利用すれば4割以上が結婚できているということになる。これは、ほかの手段と比較すると非常に効率がよく、例えば、友人に紹介を依頼した場合でも26.7%、合コンは8.7%となり、婚活サービスがいかに結婚に至る割合が高いサービスかがわかる。

利用する際、お互いに結婚という明確な目的を持ち、コミュニケーションにおける曖昧性も少なく、かける時間も効率的になることが理由としてあげられる。

さらには、相手に求める条件を意識しながら相互に評価をすることにより、条件をすり合わせる期間が短く、また、自身のコミュニティーとは外れていることにより知り合いの視線を気にするといった煩わしさもなくなることなどが考えられる。まさに、コミュニティー内で周囲に配慮をする若者にとっては、最適な手法になっている。

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