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「トランプ感染」でアメリカ大統領選はどうなる 死亡など万一の場合は前例なき大混乱に

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  • 中村 稔 東洋経済 編集委員
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アメリカ社会の分断を象徴するかのような中傷合戦となった第1回テレビ討論会(写真:Olivier Douliery/Pool via REUTERS

トランプ氏にとって、コロナ感染は選挙戦術上、大きな痛手となることは間違いない。

これまで同氏は専門家の警告にもかかわらず、コロナを軽視し、マスクを着用することもなく、大規模な選挙集会を何度も開催してきた。接戦州を中心にリアルの大規模集会を繰り返すことこそ、2016年の大統領選での勝利につながった自分流の選挙戦術と考えているからだ。

だが今回、大統領としての危機管理の甘さが露呈した。隔離期間の今後約2週間はリアルの選挙集会は開けず、集会はオンライン開催か延期となる。軽症のまま回復したとしても、当面は全米を飛び回っての集会を開催できるかはわからない。十分な対策がなければ感染が広まることを、身を持って証明した以上、(普通の感覚であれば)少なくとも従前のような大規模集会は慎まざるをえないだろう。

第2回討論会も開催は微妙に

トランプ氏のこれまでの言動も改めて批判の対象となる。パンデミック初期に同氏は「ウイルスはある日、奇跡のように消えてなくなるだろう」と述べたほか、「消毒剤を体内に注射してみればいい」などと信じられないような妄言まで会見で口にしていた。そうした中でアメリカ国内のパンデミックは広がり、コロナによる全米の死者はすでに20万人を超えた。

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