ハイテク都市「深圳」倒産続出からの生き残り策 コロナで大きなダメージを受けたが復活も早い

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2020年3月に開催したヒューレット・パッカードが後援する大学生向け起業家大会は、募集から優勝チーム決定まですべてをオンライン上で完結させる初の試みだった。

大学生たちにいかにオンライン上で活発に議論させ、チームワークをはぐくませ、応募作品をうまくオンラインで発表させるかが課題だったが、WeChat内のプログラムであるミニプログラムを駆使し、それを解決したという。

HP社とのハッカソンを完全にオンラインに切り替えた(写真:スタートアップサラダ提供)

さらに4月には、中国建設銀行のオンラインストリーミング事業に関するコンサルティングサービスを受注した。同銀行の「金融商品とクレジットカードを売りたい」というニーズに対して、その方法論と、オンライン販売ができる人材を育てるトレーニングコースの2種類を提供した。

その結果、中国建設銀行は2020月4月からオンラインの金融商品販売とクレジットカードセールスを開始するなど、コロナ禍における実際のビジネスにも活用されている。

複数企業が連携して開催する場合も

複数企業が連携して、スタートアップサラダとハッカソンやコンテストを開催するケースもある。2019年12月から始まり、2020年8月に閉会した「新金融・新未来イノベーションマラソン」は、今年で3度目の試み。

中国建設銀行と香港系コングロマリットの新華集団、大手家電企業の格力電器などが出資して開催した大規模ハッカソンで、ビッグデータやブロックチェーンを活用した新金融サービスから、フィンテックを活かしたリスク管理による地域地場産業の投資案件分析、起業家支援を目的としたマイクロファイナンスプロジェクトなど、金融×ハイテク×スタートアップについて広くテーマを募った。賞金額は合計で約64万元(約1000万円)だ。

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