ハイテク都市「深圳」倒産続出からの生き残り策 コロナで大きなダメージを受けたが復活も早い

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講師になったのは、とある中国のSNSプラットフォームで1500万人のファンを持つネットアイドルのAさん。動画PV数の向上や動画拡散などのノウハウの共有を2020年3から6月にかけ、全6回で開催したという。

スタートアップサラダは、前出のビリビリやWeChat(企業版)といったプラットフォームでコミュニティーを設置。その領域に興味や専門性がある個人・企業がコミュニティーに参画している。

Aさんの講座は、オンラインストリーミング事業コミュニティーに参加している企業は無料で参画できるようにした。すでにコンサル契約をしている顧客企業向けには、カスタムでオンラインストリーミングやマーケティング方法を開発し、販売したという。

ハッカソンもオンラインへ移行

スタートアップサラダでは、コロナ以前は年間約80のハッカソンやビジネスコンテストも開催していた。内容は大手企業のマーケティング戦略開発やプログラミングコンテスト、新規事業開発などさまざま。同コミュニティーには全世界18カ国、約30万人のマーケターやエンジニア、起業家、経営者、学生などが登録しており、興味のあるテーマのプログラムに参加する。

兼業の社会人も多く、スタートアップサラダ日本向けアンバサダーの加藤氏も、普段は香港を拠点とする人材会社「FIND ASIA」の深圳拠点のキャリアコンサルタントだ。しかし、ある時勉強のために参加したスタートアップサラダのハッカソンに刺激を受け、自分も運営側として手伝うようになったという。

顧客は、世界各国の企業約65社。フォーチュン500(アメリカFortune紙の世界企業番付)のうち50社がクライアントで、25社は中国、ほかの半分は国外のアメリカ、中国やドイツ、日本などの企業が多いという。同社の説明資料には、シャネル、丸紅、レノボなどの実績が並んでいる。

コロナが流行する以前は、中国全土や、世界各地に赴き、リアルイベントのハッカソンやプログラミングコンテストを開催していた。しかしながら、スタートアップサラダ自体もコロナ後は否応なしにオンライン化を迫られることになった。

「われわれもビジネスモデルをオンラインに変更する必要がありました。特徴的なのがヒューレット・パッカード(HP)と、中国建設銀行の事例です」(李さん)

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