ハイテク都市「深圳」倒産続出からの生き残り策 コロナで大きなダメージを受けたが復活も早い

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もっとも、一番大きいのは賞金以外のチャンスだ。同コミュニティには投資家や事業会社も注目している。例えば2013年4月から始まったプロジェクト「臉萌Faceu」では、3人の起業家がスタートアップサラダのハッカソンを通じて若者向けの画像変換アプリを開発。その後企業化してスタートした同社は、2018年にByteDanceに3億USドル(約300億円)で買収されたという。

コロナから得た気づきも

さまざまなチャレンジを続けるなかで、コロナ禍に見舞われた李さん自身は何を考えているのか。そう問いかけると彼女はこのように答えてくれた。

「大変困難な時期もありましたが、私自身は中国の、特に若者たちが緊急時にこんなに一致団結できるとは思っていませんでした。また、人に会ったり、大勢で笑いあうことがこんなにも自分に勇気を与えてくれていたのだ、ということに気づいた人も多かったのではないでしょうか。私もその1人です」

「失ったものも少なくはありません。しかし、新型コロナウイルスが残す教訓を、未来への力に変えていきたいと思っています」

富谷 瑠美 香港在住コラムニスト

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とみや るみ / Rumi Tomiya

2006年早稲田大学法学部卒。アクセンチュアで全国紙のITコンサルティングを担当したのち、日本経済新聞電子版記者、リクルートグループの編集者を経て、子連れで香港に移住。Twitterはこちら。

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