妻が収入「106万円の壁」を超えたとき訪れる岐路 金銭的な自立が精神的な自立につながる重み
収入が年間106万円以上になったら手取りが減る。「頑張ったのに損した気分になっちゃう!」という友人たちの言葉の意味がすごくよくわかりました。扶養に入っていれば支払わなくていいものを、手取りを減らしてまで支払うことにどんな意味があるのだろう? そう思ってしまいますよね。
とくに子どもが小さなうちは、子どもとの時間を大切に考えたいし、夫と話し合う労力も相まって、どの程度仕事に重心を置くか、悩むのだと思います。
人生100年時代のキャリアと収入を考えて
ただ、今回<社会保険>について調べたことで、長く働くことを前提に考えればメリットの大きいものだということがわかりました。
つい目先の状況にとらわれてしまいがちですが、どれだけ年金を得て、どんな生活をするか、先々のことも考えたうえで、働き方を決める必要があるのでがないでしょうか。
とくに30代、40代のキャリアは、そのときでなければ得られないものもあると聞きます。私も以前と比べると仕事に対する姿勢が変わり、もらう仕事だけではなく、提案し自ら動いていくことも増えました。ママが存分に仕事をするには家族の理解が必要不可欠です。家を空ける時間も増え、夫に頼る機会が格段に増えましたが、その分、家族と小まめに連絡を取り合い、仕事の状況やそれに対する思い、そして感謝の気持ちを伝えようという意識も強くなりました。
こんなふうに大変なことはあっても、私自身、産後の金銭的な自立を目指したことで、精神的な自立にもつながったと感じています。さらには、60代以降のサードキャリアや定年後の暮らしも意識するようになりました。
状況を変えたいタイミングは人それぞれです。自分にそのときがきたら、壁のその先について家族みんなで話し合ってみてはいかがでしょうか。
(監修/荒川茂俊〈税理士・ファイナンシャルプランナー〉)
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