最新「CSR高成長ランキング」トップ50 協和エクシオ連続首位、2位伊藤園、3位コムシス

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3位はコムシスホールディングス(上昇率7.70 %)。11年372位、12年331位、13年193位、14年152位と着実に順位を上げている。14年の各得点は人材活用65.8点、環境81.2点、企業統治+社会性92.8点、財務237.5点。伊藤園同様、人材活用の向上が翌年以降の課題となりそうだ。

以下、4位ミサワホーム(6.83%)、5位栗田工業(5.70%)、6位アズビル(4.64%)、7位ダイフク(4.60%)、8位日立国際電気(4.59%)と続く。

「大手でも成長する」CSR投資の魅力

着実に上昇を続ける大企業も多い。22位NTTドコモ(3.11%)は今回のCSR企業ランキング総合1位。11年25位、12年9位、13年3位、14年1位と着実に順位を上げてきた。25位のアイシン精機(2.89%)も11年43位、12年26位、13年14位、14年9位と同様だ。

他にも26位ニコン(2.88%)、27位クラレ(2.83%)、28位日産自動車(同2.75%)なども10年時点ですでに100位以内にあるにもかかわらず、毎年着実に順位を上げている。こうした大手の成長企業も多くありそうだ。

財務が好調でCSRも成長していく企業は、株式投資などでも有望と考えられる。CSRの成長性を適切に測ることができれば、社会から信頼され、さらにリターンも高い銘柄を集めたファンドが作れるだろう。こうした優良企業を見つけるための参考データとして、高成長ランキングは大いに活用できそうだ。

■CSR企業総覧

企業評価の新たな視座として浸透してきたCSR(企業の社会的責任)。上場企業をはじめ有力1210社におけるCSRの取り組みを、国内最大規模のデータベースから各企業個別に紹介した、日本で唯一の刊行物。

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岸本 吉浩 東洋経済 記者

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きしもと よしひろ / Yoshihiro Kishimoto

1996年東洋経済新報社入社。以来各種企業調査にかかわる。『CSR企業総覧』編集長として、CSR調査、各種企業評価を長年担当。著書に『指標とランキングでわかる! 本当のホワイト企業の見つけ方』など。2023年4月から編集局記者、編集委員、『本当に強い大学』2023年版編集長。

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