中国建機業界に「コロナ後」インフラ投資特需

8月の油圧ショベル販売台数は前年比5割増

「コロナ後」の建設工事再開とともに建機の需要が急回復した。写真は中国の建機大手、三一重工製の油圧ショベル(同社ウェブサイトより)

中国ではインフラ向け公共投資の加速などを背景に、建設機械の販売好調が続いている。業界団体の中国工程機械工業協会が9月8日に発表したデータによれば、主要建機メーカー25社が2020年8月に販売した油圧ショベルは前年同月より51.3%多い2万939台を記録した。

同じく25社が2020年1~8月に販売した油圧ショベルは累計21万474台と、2019年の年間販売台数の9割に迫った。1~3月は新型コロナウイルス流行の影響で中国全土の工事現場がストップし、油圧ショベルの販売は一時大幅に落ち込んだ。しかし4月以降は3カ月連続で前年同月比6割を超える急増を見せ、1~3月の減少を埋め合わせた。

中国工程機械工業協会の副秘書長を務める呂瑩氏によれば、コロナによる落ち込みの反動に加え、インフラ工事向けの需要が上乗せされていることが、建機の販売好調が7月以降も持続している要因だという。中国政府は新型コロナで大きな打撃を受けた国内経済にテコ入れするため、インフラ向け公共投資の加速を重要な政策手段として位置づけている。

建機の販売好調は年後半も持続

「インフラ工事向けの需要に牽引され、古い建機を買い換えたり、人力で行っていた工事を機械化したりする顧客が増えている。当社では油圧ショベルはもちろん、クレーンやコンクリート機械などあらゆる建機の販売が伸びており、それが年後半も続くと確信している」。建機大手の三一重工の広報担当者は、9月8日に開いた投資家向けミーティングでそう述べた。

建機業界の景気は建設関連企業の設備投資、政府の公共インフラ投資、不動産デベロッパーの開発投資などの動向と密接に連動している。建設業界のリーディング企業の新規契約状況を見る限り、旺盛な建機需要が当面持続するのは間違いなさそうだ。

本記事は「財新」の提供記事です

例えば国有ゼネコン大手、中国建築の2020年1~6月期の決算報告書によれば、同社インフラ建設部門の今年上半期の新規受注額は2610億元(約4兆455億円)と、前年同期比23.6%増加した。同じく国有の鉄道建設大手、中国鉄建の1~6月期の決算報告書によれば、同社が上半期に新規受注した鉄道建設工事の総額は前年同期比25.01%増の1226億元(約1兆9003億円)に達した。

(財新記者:方祖望)
※原文の配信は9月9日

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