「小さな目標を作れる人」が結局、幸せになる訳

猪狩ともか「誰でも"前向き思考"に変われます」

3つ目は、目標について「『最良』『最悪』『普通』の3ケースを想定する」ことです。

【3】「最良」「最悪」「普通」の3ケースを想定する

入院中、今後の自分が歩けるのかそうではないのか、事実を知る前に悩んでいたとき、私は「未来の奇跡」を信じながらも、「今の現実」を見つめて、次の選択肢を立てました。

①治ることだけを考える(最良のケース)
②治らないことだけを考える(最悪のケース)
③どちらも考える(普通のケース)

そして、それぞれの場合、「どのような未来が待っているのか」「何を目標にするべきか」を具体的に考えてみました。

だから「歩くことができない」と聞いたときは、「じゃあ、②のコースでいくんだな」と、一応は想定内のこととして、最低限パニックに陥ることなく、受け止めることができたように思います。

目標も、つねにこの「3つのケース」を考えておくと、どんな状況になっても冷静に対応できると思います。

【4】決めた目標は「書いて、つねに見えるところに飾る」

目標を立てたのはいいけれど、いざとなると忘れてしまったり、立てただけで終わってしまったりするものです。

そこで入院中、「ポストイット活用法」を始めました。ポストイットに「目標」を書いて、ベッド回りに貼っておくんです。

もともとポストイットは、入院してすぐから、ノートの大事なページに貼るために活用していました。それがだんだん明日のスケジュールや、家族に持ってきてほしいものも書いてベッド回りに貼っていくようになり、とても便利に使っていました。

これに続いて「目標」も書くようにしたのです。

もちろん、ノートに書いてもいいのですが、ベッド回りにあればすぐ目につくから忘れないし、役目の終わったものはすぐ処分できます。何が残っているか一目瞭然ですよね。途中からは、目標はホワイトボードに書き、見えるところに飾っていました

目標を立てたら、そのままにしない。目につくところに貼っておいて「つねにリマインド」が私なりのコツです。

どんな人でも「前向き思考」に変わっていける

入院中は寝る前に「明日の楽しみ」や「明日の目標」をメモしていました。「明日はお風呂に入れるかも」「車椅子で洗面台に行って歯磨きをする」みたいな、本当に小さなことです。「小さなこと」だけど、そうして目標を1つずつ達成していくのを楽しみにしていました。

「小さな目標」を作ることで、明日が「ちょっとだけ特別な日」になって、ハッピーな気分になれるんです。

どんなに小さなことでも、何か目標を持って、1つずつ「できること」を増やしていく、そうすれば自信も生まれてきて、どんな人でも「前向き思考」に変わっていける、私は自分自身の体験から、そう確信しています。

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