――直近の四半期では営業損益が黒字転換しました。
無理にでも黒字を出そうとしたわけではなく、一時的に費用を抑えることで結果的に営業利益が出た形だ。ただ前期末にかけては、新型コロナの感染動向、今後の景気、株式市場がどうなるのか、皆が不安になっている中だったので、“赤字会社”を経営している身としては「ワーストシナリオ」を想定して対応しなければと考えていた。
そこから時間が経って、緊急事態宣言の解除後も感染者数の増減はあるものの、経済は持ちこたえているように見える。EC市場においても、外出自粛で高まった需要に反動が出ているわけではない。むしろ買い物の価値観が変わり、今後、EC化率は加速度的に上がる可能性が出てきた。こういう状況も見ながら、メルカリでは事業拡大に資するような先行投資を徐々に再開している。
経営の舵取りをするうえで、足元の黒字・赤字は正直気にしていない。株価も気にしていない。株価が上がれば、それは市場からの期待が強くなっている、評価していただいている証拠だと受け止める。だからといって短期的にでも上げたいという思いはなく、結果としてついてくるものだと思っている。
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