ずん・飯尾和樹「アドリブのNGは生きている証」 苦節20年で培われた、ぺっこり低姿勢
ぺっこり頭を下げ、どこまでも低姿勢。天狗にならずにいられる理由を尋ねてみると、
「天狗になるなんて、とんでもない! キャイ〜ンは元から根っこができているから、売れても全然人が変わらないですけど、もしキャイ〜ンのように23歳くらいから売れていたら、わからなかったと思いますよ。あと、売れない時代に(芸能界の)いろんなところを見てきましたから。“ああやると落ちていくんだ”とか“あんな粋がっていた人、もういないんだ”とかね(笑)」
ミルクボーイやぺこぱのブレイクで“人を傷つけない笑い”が持てはやされているが、飯尾のギャグこそが時代を先取りしていたようにも感じる。
「いや、全然ですよ。さまぁ〜ずさんからは“飯尾のギャグはやっぱり何げに毒が入ってるよな”ってバレてますし」
今後、やってみたい仕事は
今、芸人としてどんな青写真を描いているのだろう?
「今は世界中がコロナで自由にロケも行けないし、“今日、みんなで飲もう”なんてこともできない。今までのそれがぜいたくなことだとは、バカだからわからなかった。麻痺してたんでしょうね。
ロケ芸人ですから、行きたいところに行ける日常が早く戻ってきてほしいですね」
と、地に足がついた回答。冠番組への野望は?
「そんなそんな。とんでもない。そんなことは……と言いながら、話が来たらふたつ返事だと思うんですよ。“はい、やります!”。勇気あるオファー、いつでもお待ちしております(笑)」
ますます、このおじさんから目が離せない。