車椅子で有名に?「誹謗中傷から心を守る」秘訣 猪狩ともか「言葉の力で、悪口・批判に強くなる」
東京都より「パラ応援大使」に任命され、「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバーでもある、「仮面女子」のアイドル、猪狩ともか。
彼女は26歳のある日、強風で倒れてきた看板の下敷きになり、脊髄損傷を負って、以後、下半身不随に。歩くことはもちろん、自力で立つことさえできなくなった。
絶対安静の状態からリハビリを経て、車椅子に乗りながらアイドル復帰を果たし、現在は、NHK Eテレ『パラマニア』にレギュラー出演するなど、活動の場を広げている。
初の著書『100%の前向き思考――生きていたら何だってできる! 一歩ずつ前に進むための55の言葉』が『スイモクチャンネル』(BS-TBS、8月20日放送)や『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送、8月21日放送)でも紹介され、反響を呼んでいる猪狩ともかさんに、「誹謗中傷から心を守る方法」について解説してもらう。
心ないことを言われることは、やはりある
皆さんの中には、事故で私のことを初めて知ってくださった方も多いと思います。
これまで地下アイドルとして「知る人ぞ知る」的な存在だった私ですが、事故に遭ってからは、世の中に名前が知られるようになり、「車椅子のアイドル」としてテレビに出演したり、イベントに呼ばれたりするなど、メディアにも広く露出するようになりました。
そんななか、名前が知られるようになった分、私を批判する声、非難する声があるのも事実です。
「事故に遭わなかったら有名になっていなかった人だよね」
「車椅子であることを利用して名前を売っている」
あるいは所属事務所に対して、「(車椅子の私を)見世物にしている」という非難もあります。
人前に出ることを自ら選んでいるのだから、心ないことを言われるのも、ある程度は仕方がないと思っています。
そんな批判や悪口を言われたとき、私がいつも心の支えにしている「2つの言葉」があります。
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