車椅子で有名に?「誹謗中傷から心を守る」秘訣 猪狩ともか「言葉の力で、悪口・批判に強くなる」

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そうはいうものの、やはり否定の言葉を投げかけられると、私も人並み、いやそれ以上に傷つきます

そういうときは、「メンタルを守る」ために、この言葉を思い出すようにします。

【心が強くなる言葉2】
人の批判に傷ついたときは、
「1のアンチの人」より、
「9の応援してくれる人」を思い出す。

往々にして、人から悪口を言われたり、誹謗中傷を受けたりすると、本当はたくさんいる「自分を応援してくれる人」よりも「悪口を言う人」「誹謗中傷をしてくる人」に、ついつい意識がいきがちではないでしょうか。

私自身、昔からなのですが、応援してくれる人が9人いて、アンチの人が1人いたら、私はどうしても「1のアンチの人」のほうに気持ちが引っ張られてしまうのも事実です。

でも、誹謗中傷を受けたときこそ、「1のアンチの人」ではなく「応援してくれる人たちの顔」を思い浮かべるようにしています。

「応援してくれる人たちの顔」を思い浮かべ、前を向く

冷静に考えると、「非難をする人」よりも「応援してくれる人」のほうが圧倒的に多いというケースがほとんどですよね。

それなのに「アンチの人」にばかり気をとられていては、応援してくれる人に失礼だと、あるとき気づきました。

考えてみれば、まったく世間に知られていなかったら、アンチもゼロなわけです。 アンチがいるのは注目されている証拠!

そう考えて、前を向くようにしています。

自分が「できること」「やりたいこと」を見つめて、前に進むしかない。悪口や誹謗中傷を受けたときは、「強くなろう」「負けない心を持とう」といつも自分に言い聞かせています

今後も、「100%の前向き思考」で心を強く持ちながら、「悪口や誹謗中傷からは、心を守り」つつ、私に求められていることに全力で応えていきたいと思っています。

猪狩 ともか アイドルグループ「仮面女子」のメンバー

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いがり ともか / Tomoka Igari

1991年生まれ。埼玉県出身。

2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きになり、緊急手術を受けたが脊髄損傷を負い、以後、下半身不随に。歩くことはもちろん、自力で立つことさえできなくなった。

絶対安静の状態からリハビリを経て、車椅子に乗りながらアイドルとして復帰を果たし、現在は、NHK Eテレ『パラマニア』にレギュラー出演するなど、アイドル以外にも活動の場を広げている。東京都「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」メンバー。東京都より「パラ応援大使」に任命。9月23日には初めて作詞した究極の応援ソング『ファンファーレ☆』も公開された。

 

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