「女おひとりさま」は幾らで介護施設に入れるか

年収800万円でも独身老後は超不安でしかない

老後をひとりで生きていくとすれば、最期まで看取ってくれる施設に入りたい。3食と介護付きで安心して暮らすには、いくら必要か(写真:【IWJ】Image Works Japan/PIXTA)

「人生100年時代、質素倹約に努めて老後に備えましょう!」と言われても、そう簡単にできるものではありません。この先、何歳まで生きるのか、お金はいくらかかるのか、病気や要介護になったらどうするか……。よくわからないことが多すぎて、老後の備えを先送りしてしまいがちです。

筆者はファイナンシャルプランナーとして、お客様のライフプランについてアドバイスをしていますが、自分自身の老後にはどう備えるべきか、と考えると正直、悩みは尽きません。しかし、いろいろ悩んでいても、結論は「老後のためのお金の準備は早くから始めるべき」で間違いなさそうです。

筆者のお客様の中には、「ひとりで生きる」ことを前提に老後のライフプランを描いている独身女性もいらっしゃいます。そうした方は自分ひとりのお金だけで老後資金を準備しなければなりませんが、どのように先行きのお金を見積もり、どう計画を立てていけばよいのでしょうか。今回は、その方法をご紹介します。

年収800万円の50代独身女性が抱く老後不安

今年57歳のAさんは、30年以上同じ会社に勤めるベテラン女性。年収は800万円、賃貸マンションでひとり暮らしです。長年、貯蓄にも励んで、会社の財形で800万円、銀行の定期預金に1200万円、合計2000万円あります。

筆者へのご相談の内容は、2022年からiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入資格が65歳まで延びることを知り、「加入を検討したい」とのこと。iDeCoの金融機関はどこがいいか、運用商品はどう選べばいいのかなど、Aさんはしっかり勉強していました。でも、「老後のためにいくら貯めたらいいのか、全然わからなくて不安」というのです。

とかく女性は長生きです。2人に1人が90歳まで生きる時代に、いま配偶者がいようがいまいが、どの女性にとっても「ひとりで暮らす高齢期」は現実味を帯びているはずです。

とはいえ、いざそうなったときに、日々の暮らしはどうなるのか。これはなかなかイメージできないものです。Aさんも同じで、そもそも老後のイメージが湧かないのでしょう。そこで筆者は、身近なサンプルを示そうと、「Aさんのご両親はどうなさっていますか」と聞きました。

次ページ別々の施設に入居した両親のリアルな暮らし
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT