新幹線が開業すれば「安く速く」なりそうな区間 建設中の路線から実現性は「?」の路線まで

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<北海道新幹線 札幌―長万部間>

2030年度の札幌延伸を目指している北海道新幹線。新青森―新函館北斗間は在来線特急よりも大幅な値上げで大ブーイングであったが、新函館北斗以北はちょっと違いそうなのだ!

現在、在来線で札幌―苫小牧―長万部間を利用すると206.4kmで運賃4510円、在来線自由席特急料金2420円の計6930円である。だが、計画図面によると北海道新幹線の札幌―長万部間は124.4kmに短縮される模様だ。これが事実ならば運賃は2860円、現行の料金通りなら新幹線特定特急料金は2850円となり、計5710円で済むという計算だ。実に在来線より1220円も安い!

現状、JR北海道の新幹線は短区間なので、札幌―新函館北斗間の特急料金を算出する参考材料がなく試算できないのが残念だが、料金設定に期待したい。

<北海道新幹線 長万部―倶知安間>

特にこの区間の距離短縮効果は大きい。在来線で81.0km、運賃1890円だが、これが新幹線だと54.4kmになるとみられ、この距離に基づくと運賃は1290円になるだろう。特急料金1520円を加えても差額は920円。1駅間の距離が50kmを超えるため特急料金の割高感は否めないが、運賃は600円下がるので許してね、ということになるか。

リニアの「短縮効果」は大きいか

<中央新幹線 長野県駅―岐阜県駅間>

2027年の開業に暗雲が立ち込めるリニア中央新幹線。開通すればもっとも距離短縮効果が出るのが長野県駅―岐阜県駅間だ。駅の位置は、長野県駅は飯田線の元善光寺駅付近、岐阜県駅は中央本線の美乃坂本駅付近の予定だという。両駅間は在来線だと、距離181.4kmで運賃3410円。普通列車で4時間50分、中央線内特急の場合で4時間10分の道のりだ。

一方、リニア中央新幹線の場合、計画図面によると同区間は39.9kmだ。これなら運賃は680円。2730円も安くなり、新幹線特急料金870円を出しても1550円だ。

……が、実際にはこれよりも高いだろう。リニア中央新幹線は東京―新大阪間で東海道新幹線「のぞみ」の運賃・料金1万4720円(普通車指定席)に1000円程度を足した金額にするつもりらしい。ということは7%程度の割増だ。とすると、長野県駅―岐阜県駅間は大まかに計算して1660円となりそうだが、それでも在来線経由の半額以下で乗れて4時間もの時間短縮になる!静岡県の水問題などが心配ではあるが、これは開業が楽しみだ。

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