新幹線が開業すれば「安く速く」なりそうな区間 建設中の路線から実現性は「?」の路線まで
<北陸新幹線 敦賀―小浜間>
以前の記事では北陸新幹線の小浜―京都間を取り上げたが、その1つ手前、敦賀―小浜間も運賃が大きく下がりそうな区間だ。鉄道・運輸機構の「計画段階環境配慮書」によると、小浜駅は東小浜駅付近との記載がある。
敦賀―小浜間は在来線で50.8km、地方交通線運賃で990円。新幹線のルートはまだはっきりしないが、直線距離で30kmほど。カーブも考慮して35km程度で見積もると、幹線運賃で590円だ。これに特急料金を870円として加算しても1460円。470円の追加で新幹線に乗れることになる。
はたして敦賀―新大阪間の開業はいつになるだろうか。
いつできる?本当にできる?
ここまではすでに具体的な計画が進んでいる路線を取り上げた。ここからは構想段階の路線だ。未来予想として楽しんでいただきたい。
<山陰新幹線 亀岡―新大阪間>
かつて北陸新幹線・敦賀―大阪間のルート候補だった亀岡経由。京都経由に取られてしまい、地元亀岡では北陸新幹線誘致と大阪へ直行する通勤新線の誘致をセットにした看板を早々に撤去してしまった。
だが亀岡市の皆さん、諦めるのはまだ早い!もしかすると山陰新幹線のルートに選ばれる可能性だってあるではないか!
山陰新幹線とは、1973年に国の「基本計画」に定められた新幹線の1つ。大阪市を起点に鳥取市付近、松江市付近を経由して下関に至る路線だ。具体的な整備のメドはたっていない。
JR山陰線・JR京都線経由で亀岡―新大阪間は59.2kmで990円。これが新幹線によって32km程度に短縮されれば590円になりそうだ。これならば現在の運賃+470円で新幹線に乗れ、所要時間も53分からわずか10分程度へと大幅に短縮されるだろう。もしこのルートで開業すれば、の話だ。
<四国新幹線 松山―大分間>
四国にも新幹線計画がある。こちらも1973年の「基本計画」に定められており、近年は実現を目指す動きが活発化している。今年8月には整備促進期成会のツイッターアカウントが開設されている。
「四国新幹線」なのになぜ松山―大分間なのかといえば、この路線は大阪を起点に徳島市付近、高松市付近、松山市付近を経て大分市に至るという基本計画であるためだ。
海を越えるため、距離は130kmとさほど長くない割に時間も費用もかかるこの区間。現在はどのようにして行き来できるのだろうか。
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