凄すぎる「台湾のベビーシッター」日本との大差 「安心安全」はこうやって作られていた

拡大
縮小

なお、この政府のシッターに登録すると、1年間に少なくとも18時間の職業研修(うち2年で8時間以上の救命講習を含む)を受けに行くこと、2年に1度の健康検査、子どもたちを預かる場所に保険をかけることなどが義務付けられる。

かつては容易に就ける職業だったが…

かつての台湾では、ベビーシッターとは比較的容易に就ける職業であり、一度資格を取れさえすればその後の更新なども必要なく、生涯従事することができた。しかし2014年の制度導入後は一変。条件が厳しいため、資格は保有しているが政府登録していないベビーシッターも見かける。ただし現在それは違法だ。

ベビーシッター登録証(写真:筆者撮影)
洗面所は、子どもたちが自分で手洗いも手拭きもできるよう整えられていた(写真:筆者撮影)
緊急時の避難経路や火災報知機の設置場所を自宅に掲示することが義務付けられている(写真:筆者撮影)

 

この登録ベビーシッターを利用すると、政府から育児補助金が支給される。筆者自身もこの制度を利用して、次男が生後55日目からベビーシッターに預けて仕事復帰した。

次ページ制度の導入・運用、どんな趣旨で?
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT